生原稿って、いいですよね。
たとえばコミックでしたら、印刷時には読者には見えなくなっている修正や切り貼りの跡が生々しく、
作者が作品を作り上げる苦労がうかがい知れます。
小説家の生原稿もすごいです。
不真面目っぽい雰囲気のある小説なのに、生原稿は強烈に丁寧で細かかったりして、
作者は不真面目な小説を本気で真面目に取り組んだんだなぁ…なんて楽しい想像ができたりします。
弊社刊行の『アーティストの手紙』は、アーティストたちの生の息遣いが感じられる力作です。
タイプライターで書いてあるのはジャスパー・ジョーンズ他2名くらいで、
他の97名の手紙は細かく、もしくはざっくりと、彼らなりの筆致で思いを綴っています。
難読の筆記体をひとつひとつ読み進めていくのも面白いですよ~!
(営業部そのぴ)