王朝継ぎ紙の書籍、ご好評いただいております!
継ぎ紙は、『源氏物語』12帖【須磨】や32帖【梅枝】でも語られている、古いたしなみなのです。
【須磨】にはこう書かれています。
「 げに、いかに思ふらむ、我が身ひとつにより、親、はらから、かた時たち離れがたく、
ほどにつけつつ思ふらむ家を別れて、かく惑ひ合へる。」 と思すに、
いみじくて、「 いとかく思ひ沈むさまを、心細しと思ふらむ。」 と思せば、
昼は何くれとたはぶれごとうちのたまひ紛らはし、
つれづれなるままに、色々の紙を継ぎつつ手習ひをし給ひ、
めづらしき様なる唐の綾などに、さまざまの絵どもをかきすさび給へる、
屏風のおもてどもなど、めでたく、見所あり。
人々の語り聞こえし海山のありさまを、遥かに思しやりしを、
御目に近くては、 げに及ばぬ磯のたたずまひ、 二なくかき集め給へり。
光源氏も継ぎ紙を楽しんでいたんですね。
ちなみに【梅枝】ではこう書かれています。
今日はまた、手のことどものたまひ暮らし、
さまざまの継紙の本ども、選り出でさせたまへるついでに、
御子の侍従して、宮にさぶらふ本ども取りに遣はす。
この光源氏もたしなんだ継ぎ紙を使って、現代風にブックカバーを作ってみませんか。
完成見本を有隣堂横浜エキニア店で飾らせて頂いています!
場所は横浜駅西口から中央モールを進み、
左側に有隣堂ジョイナス店が見えるあたりから右折してください。
銀行ATMが突き当りに見えたら左に進んでいったところにあります。
ぜひ継ぎ紙の世界を味わってください!