ウォルター・クレイン:画
世は塗り絵ブームですねぇ。
みなさんの店舗様におかれましても、相変わらず塗り絵の売上が高いのではないでしょうか?
ここまで塗り絵ブームが盛り上がった理由は、
脳のトレーニングに塗り絵が有効だと喧伝されたことによるでしょう。
百年以上も前に、世界で初めて塗り絵を本として出版した男がいました。
それがここで紹介する英国リヴァプール生まれの男、ウォルター・クレインです。
ラファエル前派の影響を色濃く受けつつ修行を積み、
子どものための絵本誕生期に多数の絵本を生み出しました。
そして絵本の中から挿絵を抜き出し、塗り絵として売り出したのです。
本書の誕生は1889年、まだ出版技術が稚拙だった時代です。
日本では明治22年。任天堂が創業された年です(あれ?あんまり昔のことだと思えなくなってきた…)
カラー印刷された絵を見ながら彩色していくという手法が、このときから始まったんですね。
是非とも塗り絵の歴史を振り返って、『マザーグースの塗り絵』を棚に置いてみてはいかがでしょうか?
…弊社のウォルター・クレインの書籍がベストセラーになったら
…グリナウェイとコルデコットの本も出版できるんだよなぁ♪
(文責・そのぴ)