絵で旅する ローマ帝国時代のガリア

古代の建築・文化・暮らし

2019/12/05新刊 好評発売中

定価 3,278円 (本体 2,980円+税)

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著者・編者ジェラール・クーロン、ジャン=クロード・ゴルヴァン 共著
翻訳瀧本みわ、長谷川敬
ISBNコード978-4-8373-0913-0
Janコード9784837309130
CコードC0022
サイズ・付属品B5変型判 260×185mm
ページ数208ページ
原書タイトルVoyage en Gaule romaine

カエサルが著した『ガリア戦記』 の舞台であるガリアは、今日のフランスやベルギーから、スイス、ドイツ、オランダの一部にまで及びます。
本書では、紀元前1世紀から5世紀頃までの、ローマ帝国時代におけるガリアの文化や建築、人々の暮らしを、 最新の研究に基づいた復元図と共に解説。章ごとに、円形闘技場や劇場の見世物、浴場での過ごし方、住居の様子、埋葬の習慣といった日常生活から、水道や街道網の整備、建築のための採石、土器や瓦、ワインの製造など高い水準を誇った技術まで、特徴的な文化をイラストと共に取り上げます。
都市全体の復元図も多数収録。パリやリヨン、ボルドー、ケルンなど、フランスを中心としたさまざまな都市の当時の様子が、緻密な鳥瞰図で蘇ります。
また、コラムでは古文献や旅行記、小説を抜粋。当時の人々の生の声を収録すると共に、後世の人々が古代ローマに思いを馳せる記述も紹介します。

ページをめくるたびに、ガリアの都市を駆け巡り、ローマ街道を往来し、公共浴場で寛ぎ、円形闘技場で繰り広げられる剣闘士の死闘に身を震わせる、時空間を超えた旅へと誘われることでしょう。

※本書掲載の図版およびテキストの著作権は著者に帰属しますので、権利の侵害とならないようご注意ください。

著者紹介

ジェラール・クーロン Gérard Coulon
文化遺産主任学芸員。前トゥーレーヌ州立文化財・博物館課課長。エランス社で出版された著書に、『Les Gallo-Romains(ローマ期ガリアの人々)』、『Argentomagus(アルゲントマグス)』などがある(どちらも未邦訳)。

ジャン=クロード・ゴルヴァン Jean-Claude Golvin
フランス政府認定(DPLG)建築家。フランス国立科学研究センター(CNRS)の研究主任。カルナック神殿のフランス・エジプト共同研究所の所長を10年間務めた。著書に『鳥瞰図で見る古代都市の世界―歴史・建築・文化』(原書房)、『Voyage en Égypte ancienne(古代エジプトへの旅)』、『Voyage chez les empereurs romains(ローマ皇帝の宮殿への旅)』(2点とも未邦訳)などがある。

訳者紹介

瀧本 みわ Takimoto Miwa
1979年東京都生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科博士課程単位取得後退学。パリ・ソルボンヌ大学考古学・美術史研究科博士課程修了。Docteur(博士)。現在、日本学術振興会特別研究員PD。専門は古代ローマ美術史、初期キリスト教美術史。
著書:越宏一編著『ヨーロッパ中世美術論集 第5巻 中世美術の諸相』竹林舎、2018年(共著)/訳書:ベルトラン・ランソン『古代末期―ローマ世界の変容』白水社、2013年(共訳)

長谷川 敬 Hasegawa Takashi
1979年北海道生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得後退学。ボルドー・モンテーニュ大学博士課程修了。Docteur(博士)。現在、慶應義塾大学文学部助教。専門は古代ローマ史。
著書:本村凌二編著『ローマ帝国と地中海文明を歩く』講談社、2013年(共著)

目次

編集前記/はじめに/第三版に向けて/ローマ時代のガリア/主要都市地図

都市と集落/市壁/フォルム/都市の住居/水道と都市における水/浴場/円形闘技場/戦車競技場/劇場と見世物/職人の世界/石切り場/粘土の手工芸品:土器/農場/水車と製粉業者/ワインとブドウ畑凱旋門と記念門/街道、橋梁、水路/海港/神殿と聖域/死

用語集/日本語版参考文献/参考文献/索引/訳者あとがき

商品コード: 978-4-8373-0913-0 カテゴリー: , , ,

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