メンタルに効く西洋美術
2020/08/24新刊 好評発売中
定価 2,090円 (本体 1,900円+税)
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著者・編者 | 宮本由紀 著 |
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ISBNコード | 978-4-8373-0686-3 |
Janコード | 9784837306863 |
Cコード | C0070 |
サイズ・付属品 | A5判 |
ページ数 | 208ページ |
《ぼやく、ふてくされる、すっとぼける…。時にはどろ臭い面を見せつつも、美術を生業とした人々はどのようなメンタルで生き抜いたのか? 作家やコレクター、批評家の肉声が伝える、美術の制作現場。手紙・伝記・新聞・日誌などに残された”言葉”から、西洋美術をひも解きます!》
1.可愛さあまって憎さ100倍……?〈ゴーギャン&ゴッホ〉
2.教皇の愛から逃れるすべはない〈ミケランジェロ〉
3.雑草魂、極まれり〈ウィリアム・ホガース〉
4.印象派時代の二強女性〈メアリー・カサット&ルイジーヌ〉
5.するめタイプは飽きがこない〈ラファエロ〉
6.仁義なきビジネスマン〈モネ〉
7.スピリチュアルな大転身〈ジェームズ・ティソ〉
8.戦時の対照的な記録写真〈ドロシア・ラング & アンセル・アダムス〉
9.スケッチばかりで何も完成させられない!〈レオナルド・ダ・ヴィンチ〉
本書は、アートの世界に生きた作家・コレクター・批評家たちの肉声を集めた美術の読みものです。
ルネサンス三大巨匠や印象派のモネ&カサット、ポスト印象派のゴーギャン&ゴッホなど人気の作家から、ホガースやラングといったエッジの効いた作家まで、その生き様を紹介。後世にまで名を残した彼らですが、常に順風満帆というわけではありませんでした。逆境にもがき苦しみながら、それでも創ることを止めずに胆力で生き抜いたアートの偉人たち。彼らの悲喜こもごもには、私たちが現代を生きるヒントがたくさん詰まっています!
著者紹介
「英語でアート」(西洋美術史、美術英語)講師、アート・エデュケーター。2005年より“英語でアート”のスクール、Art Allianceを主宰。女子美術大学非常勤講師。女子美術大学付属高等学校・中学校の“美術英語”カリキュラム導入コンサルタント。ヒューストン大学美術史学科卒(学士号)、セント・トーマス大学大学院リベラルアーツ(美術史)科卒(修士号)、ヒューストン美術館ヨーロッパ美術部門インターンシップを経て、同美術館リサーチライブラリー勤務。日米アーティストのエージェント/メディエーターも務め、国内外で展覧会を企画。共著に『英語でアート!』(マール社刊)。東京在住。香川県生まれ、サンフランシスコ育ち。http://yukimiyamoto.com/
目次
EPISODE1 可愛さあまって憎さ100倍……?
<その1>メンタルマッチョなゴーギャン
<その2>ハイリー・センシティブ男子、ゴッホ
column/見えないものを描くか、見えるものを描くか—ダウンロード OR アップロード
EPISODE2 教皇の愛から逃れるすべはない
才能がありすぎたミケランジェロの、苦悶と愛
column/西洋思想に見る「カップル」の起源—my other half
EPISODE3 曲線の魅力
雑草魂のホガース
column/ホガースに学ぶ「アートの見方」
EPISODE4 印象派時代の二強女性
<その1>アート・メディエーターの画家、カサット
<その2>ドガを最初に買った米コレクター、ルイジーヌ
<その3>カサットとルイジーヌの女性参政権運動
column/現代における美術館の理念&役割
EPISODE5 するめタイプは飽きがこない
「人間力」という才能、ラファエロ
column/『法の精神』著者、モンテスキューが語る「美の基準」
EPISODE6 仁義なきビジネスマン
恩ある画商への、モネの仕打ち
column/現代のギャラリー事情
EPISODE7 ファッショナブル絵画から宗教画へ
ジェームズ・ティソの華麗なる転身
column/アーティストとチャペル
EPISODE8 共感か同情か—日系人強制収容所の記録写真
<その1>被写体に寄り添うドロシア・ラング
<その2>スマイル至上主義のアンセル・アダムス
column/意志を継ぐ者
EPISODE9 スケッチばかりで何も完成させられない!
夢想家レオナルド・ ダ・ヴィンチ
column/予言者レオナルド
あとがき